FWG軽量盛土工法、FWG軽量混合盛土工法

特許:第3519032号
元NETIS登録技術番号:QS-040033

FWG軽量盛土工法、FWG軽量混合盛土工法とは

 非吸水性のミラクルソルを盛土材とすることで、土圧の軽減を目的とした軟弱地盤上の盛土、橋台・自立壁の背面盛土等への設計・施工が可能となります。また、補強土壁工法との併用も可能な工法です。

ポイントFWG軽量盛土工法、FWG軽量混合盛土工法の特徴

 以下の性質を持ち、軽量盛土材料として優れています。

  • 特殊な技術・施工機械を必要としない。
  • 狭小な場所においても施工が可能である。
  • 薬品や紫外線に対して劣化しない。
  • フレキシブルな材料であるため、地盤の変形に対して追従性がある。
  • 土との混合が可能で、単位体積重量の調整が容易である。
  • 施工後の掘返しが可能。
  • リサイクル製品であり、環境配慮型の工法である。
  • 透水性に優れるため、雨水や背面からの湧水のスムーズな排水が可能である。

ポイント比重0.4ミラクルソルの土質定数

 ※土質定数は、元NETIS登録技術番号QS-040033のときの技術内容と変わっており、現在、下記の土質定数で設定しています。

単位体積重量 内部摩擦角 粘着力 設計CBR
(現場CBR)
施工時の乾燥密度
4.5kN/m3 35° 0kN/m2 8% 0.36~0.40g/cm3

ポイントコスト

 材料単価は普通土に比べて高価であるが、以下の理由などからトータルコストが安価になり、採用されるケースが多い。

  • 躯体の小型化・簡略化ができる。
  • 施工が容易である。

既設橋台の土圧軽減におけるFWG軽量盛土工法施工例

 道路橋の基準改定(活荷重T-20からT-25)に伴い既設の橋梁の下部工と上部工の補強が必要となるが、ミラクルソルを盛土材として用いることにより、橋台背面の土圧と地盤反力を軽減することで、既設の橋台を利用する経済的な補強工法となる。

断面図
断面図
①ミラクルソル投入前
①ミラクルソル投入前
②軽量混合土材の敷き均し状況
②軽量混合土材の敷き均し状況
③ミラクルソル転圧状況
③ミラクルソル転圧状況
④施工後
④施工後

軟弱地盤の車道におけるFWG軽量盛土工法施工例

 道路拡幅工事に伴い、軟弱地盤対策工としての地盤沈下や地すべりの抑止を主目的とし、地下埋設管のメンテナンスに対応でき、また路床としての強度を持つ軽量盛土材料としてミラクルソルが採用となった。

①着工前
①着工前
②ミラクルソル転圧状況
②ミラクルソル転圧状況
③現場密度(水置換法)による品質管理
③現場密度(水置換法)による品質管理
④施工後
④施工後
ミラクルソル工法 特殊工法