令和2年 防災と空間技術講習会を開催

 令和2年9月3日、佐賀県立生涯学習センター アバンセホール(佐賀県佐賀市)にて(一社)佐賀県地質調査業協会・(一社)佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会の主催による令和2年度「防災と空間技術」講習会を開催し、会員企業を始め、国や地方自治体の職員、建設会社・建設関連会社等、約90名の方々が参加した。

司会挨拶の様子 佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会 事務局長 西津 和也 氏
司会挨拶の様子
佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会
事務局長 西津 和也 氏
 冒頭、佐賀県地質調査業協会 理事長 原 裕 氏(日本建設技術㈱ 社長)は、「全国で発生している土砂災害や豪雨災害の講習に加え、最新のセンシング技術の様々な事例を紹介する。最後まで聴講をお願いしたい。」と挨拶をした。
講演1の様子 アジア航測㈱ 執行役員 統括技師長 岡本 敦 氏
講演1の様子
アジア航測㈱ 執行役員 統括技師長
岡本 敦 氏
 アジア航測㈱ 執行役員 統括技師長 岡本 敦 氏の講演では、2017年九州北部豪雨、翌年西日本豪雨、北海道胆振東部地震など、豪雨、地震等に伴い広域・同時多発的な大規模土砂災害が全国各地で発生している状況を説明した。砂防施設が効果を発揮した事例がある一方、施設整備の遅れ、計画規模を上回る土砂災害、大量の土砂・流木による土砂・洪水氾濫等が各所で発生している事と、住民避難などソフト対策にも課題が残る事に対し、全国的な土砂災害の実態とハード・ソフト対策を紹介した。
講演2の様子 アジア航測㈱ 福岡支店顧問 石橋 浩 氏
講演2の様子
アジア航測㈱ 福岡支店顧問
石橋 浩 氏
 アジア航測㈱ 福岡支店顧問 石橋 浩 氏の講演では、毎年全国のどこかで発生している豪雨災害、九州管内で近年発生した災害及び2019年度の水害状況の概要を紹介し、災害対応として九州管内の河川で実施されている河川事業について、2019年度を事例として紹介するとともに、「九州の河川の未来を切り開くため」に取り組まれている事例を紹介した。
講演3の様子 佐賀県地質調査業協会 理事長 日本建設技術㈱ 社長 原 裕 氏
講演3の様子
佐賀県地質調査業協会 理事長
日本建設技術㈱ 社長 原 裕 氏
 佐賀県地質調査業協会 理事長 原 裕 氏(日本建設技術㈱ 社長)の講演では、2019年8月27日から28日にかけて、佐賀県内に降った大雨の豪雨災害の被害状況とこれからの対策と展望。また、地球温暖化傾向に向けて建設業で少しでも環境負荷を低減する様に取り組む必要があり、路面の温度が高温化するのを確実に抑制するFWG透保水性舗装工法について説明した。
講習会の様子1
講習会の様子1
講習会の様子2
講習会の様子2
講演4の様子 アジア航測㈱ 九州支社長 畠 周平 氏
講演4の様子
アジア航測㈱ 九州支社長
畠 周平 氏
 アジア航測㈱ 九州支社長 畠 周平 氏の講演では、2016年より始まったi-Constructionは2019年「貫徹」の年として一区切りとなり、この4年間にUAVカメラを筆頭に、UAVレーザや測深レーザ(ALB)といった新しいセンサが現れ、測量~施工工程におけるマニュアルも多数策定された。また、スマートシティ構想もあり世界的に陸域・水域のスマートサーヴェィが活況を呈しており、ALB、MMS自動図化、AIを用いた自動判読等の最近の空間情報事例や、アメリカや中国などのドローンによる配達サービス事例を紹介した。
閉会挨拶 (一社)佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会 会長 ㈱精工コンサルタント 社長 佐々木 義文 氏
閉会挨拶
(一社)佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会 会長
㈱精工コンサルタント 社長 佐々木 義文 氏

 閉会の挨拶を、(一社)佐賀県県土づくりコンサルタンツ協会 会長 佐々木 義文( ㈱精工コンサルタント社長)が行った。

総合情報技術事業本部 内山 佳樹  記

佐賀建設新聞(2020.9.5)
C-net通信さが(2020.9.16)

キーワード:
講習会,ミラクルソル工法,アジア航測,防災と空間技術,センシング技術
ミラクルソル工法 特殊工法