令和4年6月14日、東京千代田区にあるセンチュリーコート丸の内にて、令和4年度(第23回)ミラクルソル協会総会が開催された。総会は、元参議院議員の陣内孝雄先生をはじめ、全国各地の協会員が参加した。ミラクルソル工法普及活動などを盛り込んだ令和4年度の事業計画を決定した。陣内孝雄最高顧問は、「コロナ禍により久しぶりの総会開催となり感激しています。SDGsなど皆様の素晴らしい技術力を示されて発展していくことを期待しています。」と挨拶をされた。原理事長は、「3年ぶりの対面での総会となり多くの方々に出席していただきたかったのですが、各社一名の出席とさせていただきました。カーボンニュートラルを2050年を目標にとなっていますが、2040年には1.5℃の気温上昇は間違いとの事で、カーボンニュートラルも10年前倒しになる可能性があります。毎年、線状降水帯の停滞により100㎜/hを越す豪雨が発生し大規模な災害を引き起す可能性があります。協会として地域の防災や発展に尽力していきたい。」と挨拶した。又、新規入会の報告があり正会員㈱トータル環境(東京都)。賛助会員(合)カルカット開発(佐賀県)が新しく入会した。また、代表者変更の紹介も行われた。
開会挨拶
陣内孝雄 最高顧問
理事長挨拶
原理事長(日本建設技術㈱社長)
新入会員紹介
川添 栄治郎 社長(㈱トータル環境)
特別講演の様子
国土交通省 水管理・国土保全局
砂防部 保全課長 伊藤 仁志氏
特別講演では、国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部 保全課長 伊藤 仁志氏が「土砂災害への取り組み」と題して、令和3年1月から12月迄の1年間に土砂災害が972件発生した。都道府県からの要請で土砂災害専門家を7カ所に派遣し安全確保や技術的助言を行っている。砂防施設の効果事例としては、令和2年7月豪雨により発生した地すべりに対し、地すべり防止施設の整備(集水井工)により災害発生を未然に防止した事例を説明された。また令和4年新規事項で、「インフラメンテナンス事業補助の創設」「砂防指定地内等における盛土による災害防止の推進」を説明された。「カーボンニュートラルに向けた砂防分野の取り組み」では国土交通省グリーンチャレンジ等に基づき、砂防分野においてもグリーンインフラ・カーボンニュートラルを推進していると説明された。
工法説明の様子
原理事長(日本建設技術㈱社長)
ミラクルソル工法関連説明では、原理事長が「2021の活動と防災とグリーン社会」と題し講演され、1年間のミラクルソル協会の活動を報告し、「気候変動と防災とグリーン社会」では地球温暖化による自然災害の激甚化に伴う、地すべりや土砂災害が毎年全国どこかで頻繁に起こっている。今や局地的な豪雨は当たり前になってきていると説明され、二酸化炭素の吸収は自然界では、山林と海だが森林づくりに加えて緑のまち創りにも力を入れ、グリーンインフラを進めることにより防災活動や憩いの広場として活用できる街づくりを目指すことも必要であると説明された。また、盛土造成の抑止抑制工法ではコンクリート擁壁や排水溝などが長年の風化により機能低下を起こしている。これを防ぐには、定期的なチェック体制(私有地であっても)が必要でありコンサルタントへの相談が大切であると説明された。
関連説明の様子
金丸部長(日本建設技術㈱企画開発戦略本部)
日本建設技術㈱金丸部長は「クリスタルバイオの水質浄化機能と活用事例」と題しミラクルソルの水産分野への展開、ろ過材サンゴ、クリスタルバイオ浮上タイプCB、クリスタルバイオ沈降タイプCBS、プラスチックろ材、の水質浄化機能比較実験を行い、水質浄化性能を示す硝化速度はサンゴには及ばないが、工業製品としては高い数値であると説明された。また、活用事例として、クロマグロ、ニホンウナギ等があり、活用者からの情報として「袋に詰めて使用しているのでほとんど目減りすることがない」「サンゴと比べ軽く、メンテナンス作業が楽」「高圧洗浄機で洗うと少し崩れるがサンゴも同様」。改善・要望として「浮上・沈降の中間タイプがあれば使い勝手がよさそう」等の話があった。また、クリスタルバイオの必要量の提案事例としてサーモン、カワハギ等の数量の提案根拠を説明され、今後は知名度アップに向けた活動の継続・実験データに基づく類似品との差別化を行い売上高の向上に繋げていきたいと話された。
総会閉会後佐藤直良特別顧問の挨拶の後、荒木顧問の乾杯を行いミラクルソル協会員の親睦を深めた。
企画情報推進本部 武冨 友徳 記
建設通信新聞(2022.6.17)
建通新聞東京(2022.6.20)
懇親会挨拶
佐藤直良特別顧問
乾杯挨拶 荒木宏之顧問
懇親会の様子1
懇親会の様子2
キーワード:
ミラクルソル協会,総会,ミラクルソル工法,ミラクルソル,ガラス廃材,再資源化