第26回(主要都市)
ミラクルソル工法技術講習会を開催

 令和5年8月23日、広島国際会議場(広島県広島市)にて令和5年度(第26回)「ミラクルソル工法」技術講習会(後援:廃棄物資源循環学会)を開催し、官公庁・地元建設コンサルタント・建設業者・ミラクルソル協会員等、約140名の方々が参加した。

 冒頭、ミラクルソル協会理事長の原裕(日本建設技術㈱社長)は、「ミラクルソル工法とはガラス廃材を再資源化した材料です。1990年頃から21世紀は環境の時代と言われ始めて、ガラス廃材を再資源化した製品開発を1995年から開発を開始して2種類の製品「吸水性・非吸水性」のミラクルソルを開発した。その後にミラクルソル協会を立上げ、全国主要都市で講習会を行うようになった。建設工事及び、とび土工を含めた工法を現在では30工法の提案を行っている。また、水産養殖のろ過材としては国外15か国へ輸出している。」と挨拶した。

特別講演の様子 国土交通省 中国地方整備局 企画部 技術調整管理官 山田 明 氏
特別講演の様子
国土交通省 中国地方整備局 企画部
技術調整管理官 山田 明 氏
 特別講演は国土交通省中国地方整備局 企画部 技術調整管理官 山田 明氏が「公共事業に関する最近の話題」と題し講演され、平成30年に大規模な災害が発生しこの年から国土強靭化対策予算がついている。中国地方整備局では、「国民の安心・安全の確保、経済社会活動の確実な回復と経済好循環の加速、豊かで活力ある地方創りと分散型国づくり」の三つの大きな柱としていると説明された。また、建設業の賃金引き上げに向けた取り組み・資材価格の高騰への取り組みについて説明された。官民連携による建設業の担い手確保の推進として「週休2日工事の普及拡大」・「DXとi-conの取り組み」・「BIM/CIMの原則適用の概要」など説明された。
工法説明の様子 ミラクルソル協会 理事長 原 裕(日本建設技術㈱社長)
工法説明の様子
ミラクルソル協会 理事長 原 裕
(日本建設技術㈱社長)
 原理事長の講演では、「ミラクルソル工法でグリーン社会への挑戦」と題し、「斜面防災対策として特にグラウンドアンカーについては、1988年以前に施工された二重防錆が施されていないアンカーについて、調査・点検・補修の実施が重要であり国だけではなく県・市町村の対策も進めていくべきだ」と説明された。また「大規模造成工、特に宅地造成箇所は10年後・20年後には調査ボーリングを実施るることも必要ではないか」と説明し、対策工としてFWG・盛土造成と排水工法を解説した。環境緑化工法では、「FWG・ウッドチップ工法」の現地発生木材を利用する事で木材を処分するのでなく、材料として利用できまた、ミラクルボールを入れることで保水性の向上にもつながるとし、環境土木工法では「FWG・透保水性舗装工法の試験施工で透保水性舗装とアスファルト舗装面との比較して最大7.8℃の温度差が、透保水性インターロッキングブロックでは13.5℃の温度差があり、雨水・地下水などを保水し気化熱を利用し気温の上昇を抑える効果がある」と説明した。
工法説明の様子 ミラクルソル協会 顧問 荒木 宏之
工法説明の様子
ミラクルソル協会 顧問 荒木 宏之
 ミラクルソル協会顧問の荒木宏之(元佐賀大学低平地沿岸海域研究センター長 教授)は「接触材を用いた水質浄化の基本原理から見たミラクルソルの有用性と優位性」と題し、自然の浄化機能の図解を示し物理的作用、科学的作用、生物的作用を解説され、この応用として浄水(上水道)、汚水処理(下水道)、水域(直接)浄化法の説明された。また、ミラクルソルと様々な接触材(ろ過材)を説明され、ミラクルソルの優秀さ汚濁河川等への適用力の高さを強調された。また、施工事例を提示し河川水の浄化率を解説し「8時間程度の浄化時間で河川に放出しても問題ない数値まで低下させることが出来る」と説明された。

企画情報推進本部 武冨 友徳  記

建設通信新聞(2023.8.25)

会場の様子
会場の様子
閉会挨拶 ミラクルソル協会 理事 伊藤 研治 氏( ㈱伊藤組代表取締役 会長)
閉会挨拶
ミラクルソル協会 理事 伊藤 研治 氏
( ㈱伊藤組代表取締役 会長)
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