第27回(主要都市) ミラクルソル工法技術講習会を開催
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令和6年8月21日、アクロス福岡(福岡県福岡市)にて令和6年度(第27回)「ミラクルソル工法」技術講習会(後援:廃棄物資源循環学会)を開催し、官公庁・地元建設コンサルタント・建設業者・ミラクルソル協会員等、約180名の方々が参加した。
冒頭、ミラクルソル協会理事の伊藤 研治(㈱伊藤組 会長)は、「本日はミラクルソル工法技術講習会へのご参加誠にありがとうございます。国土交通省九州地方整備局 阿部技術調整管理官より特別講演を行って貰い、その後にミラクルソル工法のご説明に入ります。協会としては、この工法をもって皆様方のお役に立てればと考えております。」と挨拶した。
特別講演の様子
国土交通省 九州地方整備局 企画部
技術調整管理官 阿部 成二 氏
特別講演は国土交通省九州地方整備局 企画部 技術調整管理官 阿部 成二 氏が「建設業における最近の話題について」と題し講演され、令和6年1月1日に発生した能登半島地震について説明され、半島での地震により道路の使用ができなくなり九州地方整備局として海上輸送で支援物資輸送及びTEC-FORCE隊員(延2,270名)を北陸地方整備局へ派遣した。また、国土強靭化5か年加速化対策(加速化・深化分)の進歩状況については「国土基本法改定により政府において国土強靭化実施中期計画を策定し関係行政機関の長に対する必要な勧告を行う」と説明された。働き方改革の九州地方整備局の新たな取り組みとして、時間外労働の見直し・週休2日の標準化に取り組み工事成績評定で加点の実施。また、「工事の適正執行のための勘所」として、「設計段階では地域の実情に対応しているか、標準歩掛が適用できない現場は見積の実施。施工段階では受注者と工事に関する設計の考え方の共有、設計変更の役割分担。完成時では書類限定検査(10書類)を活用した検査の取組」また、現場における留意点として「工事内容に見合う対価」「生産性の向上」「技術者交代」の3点を説明された。
工法説明の様子
ミラクルソル協会 事務局長 西村 勲
原理事長が体調不良により欠席されたため、西村事務局長より「容器包装廃棄物である空き瓶をはじめとするガラス廃材を再利用した製品であり、ガラス廃材を粉砕・パウダー化し発泡材を混合し約900℃で焼成した製品である。吸水性・非吸収性の2種類があり、吸収性の製品は内部が連続間隙構造であるため保水性に優れ斜面緑化・水質浄化資材に使用できる。また非吸収性は独立間隙構造で軽量盛土材等に使用できる。以上の内容をこの後ご説明いたします。」とミラクルソルの製造方法・構造等を説明された。
工法説明の様子
日本建設技術㈱ 技術研究所 所長
金丸 彦一郎
金丸所長の講演では、「ミラクルソル工法で環境と防災と陸と海のグリーンインフラ」と題し、環境緑化工法ではFWG・ウッドチップ工法の現地発生木材を利用する事で木材を処分するのでなく、材料として利用でき、また、ミラクルボールを入れることで保水性の向上にもつながるとし、環境土木工法では「FWG・透保水性舗装工法の試験施工で透保水性舗装とアスファルト舗装面との比較して最大7.8℃の温度差が、透保水性インターロッキングブロックでは13.5℃の温度差があり、雨水・地下水などを保水し気化熱を利用し気温の上昇を抑える効果がある」と説明した。また、ミラクルソルを用いた藻場再生のための着生基盤材の提案として藻場の重要性を説明し地球温暖化による海水温度の上昇、人為的、生態的要因による藻場の減少を説明しミラクルソルを用いた藻場造成技術では多孔質で連続間隙構造の利点を生かした藻場再生基盤材としての実証試験の結果を解説しミラクルソルの藻場再生基盤材としての有用性を説明した。
工法説明の様子
ミラクルソル協会顧問の荒木宏之(元佐賀大学低平地沿岸海域研究センター長 教授)が欠席されたため引続き金丸所長が、「多機能性材料ミラクルソルの水環境改善における働き」と題し、自然の浄化機能(自浄作用)の図解を示しこの作用を応用した①浄水(上水道)の生物処理また、生物・化学処理②汚水処理(下水道)の生物処理③水域(直接)浄化法の接触材を用いた接触法の3種類を解説し、その中でミラクルソルを用いた「水域(直接)浄化法」について説明され、各種接触材を使用した水質浄化システムとの比較表・水質浄化用接触材としてミラクルソル水質浄化法の優位性を強調された。ミラクルソル協会の設計マニュアルを参考にした水処理施設の設計に関する考え方とミラクルソルの環境問題への高い適用性を説明した。
企画情報推進本部 武冨 友徳 記
九建日報(2024.8.23)
会場の様子
閉会挨拶
ミラクルソル協会 理事 福井 眞 氏
(小岩金網㈱ 取締役執行役員副社長)
キーワード:
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