山下邸災害復旧工事 |
平成21年9月、唐津市久里夕日の山下様より、
7月末の豪雨により山下宅の土留め擁壁が崩壊し、その復旧工事を依頼された。
被災現場は基礎石積みと建築ブロックにより土留め擁壁の施工がなされていたが、
豪雨と家屋前面の路面雨水が家屋の庭に流入したのが原因とみられ、石積みとブロックが崩壊した。
崩壊は家屋直前まで迫り、現場の被災状況からすると当時の豪雨の凄まじさが推察された。
復旧工事の計画は、現地の条件等を考慮しブロック積による土留めの計画を行なった。
ブロック積は直高で4.70mに達したため、勾配を5分勾配とし補強コンクリートを打設した。
またブロック積に対する土圧の軽減と排水性の向上を図るため、
裏込め材と埋め戻し材にミラクルソル
(DB-04、比重0.4t/m3)を使用し、土留壁の安定を図った。
施工は、ブロック背面からは家屋等の支障があり、ブロック前面から行った。
施工順序は、通常のブロック積の施工と同様で、
ブロック敷設後胴込め及び補強コンクリートを打設し、
裏込め及び埋戻し材(ミラクルソル)を敷き均し・転圧の順序で各段毎施工を行なった。
ミラクルソルはトン袋に梱包され比重0.4と軽量であるため人力による敷き均しが容易であり、
こういった狭隘な施工箇所には特に施工性が向上した。
今回の施工は、ミラクルソル工法の環境緑化工法・環境土木工法・水環境工法の中の
環境土木工法であるFWG・軽量盛土工法を参考にした
災害復旧工事の設計及び施工を行ない無事に工事が完了した。
今回当社へご発注をいただいた山下様には種々の御高配を賜り、
また地元関係者の方にも協力頂き工事を完成することができ深く感謝いたします。
今後も技術力の向上を図り顧客からの信頼を高めていきたいと思う。