さが中小企業応援基金事業に採択 |
平成22年7月16日、さが中小企業応援基金事業(新製品開発事業)に、
杉間伐材を活用した軟弱地盤補強工法(ラフト&パイル工法)の開発が採択された。
『ラフト&パイル工法』は、佐賀県の地域資源である「杉」の間伐材を、
佐賀平野における軟弱地盤補強技術として有効利用する工法である。
間伐材を軟弱地盤内で有効利用する当工法は、地域資源(杉)を活用することにより、
森林保全さらには地球温暖化の原因とされているCO2を地盤内にストックする工法であることから、
環境配慮型の工法であり、地産地消に貢献する工法である。
『ラフト&パイル工法』の構造としては、
軟弱地盤上に構造物を築造する場合における「不等沈下」を抑制する筏基礎(ラフト)と
「側方流動」を抑制する杭基礎(パイル)で構成され、その効果については、
佐賀大学低平地研究センターにより数値解析や模型実験などの研究結果から検証されてきた。
この度、さが中小企業応援基金事業(新製品開発事業)においては、現地試験を行い、
ラフト&パイル工法の効果を実証することを目的とし、
併せて施工の工程や歩掛のバックデータを収集し設計・施工指針を作成する。
この研究開発を行うことで、地域資源である「杉」を活用した工法を確立し、
森林保全や地産地消など地域が抱える課題や、地球温暖化の対策工として貢献したい。
企画開発戦略本部 技術研究所 地盤環境研究室 牛原裕司 記
佐賀建設新聞(2010.8.5)
日刊工業新聞(2010.8.19)
佐賀新聞(2010.8.28)
佐賀新聞(2010.9.3)