粉末ゼオライト製造プラント完成 |
経済産業省・中小企業庁から支援していただいた
「ものづくり中小企業製品開発等支援補助金(試作開発等支援事業)」が、
この度10月30日をもって完了した。
研究テーマは「粉末廃ガラスからのゼオライト製造装置の製作とその運転操作技術の開発」で
約1年間、基礎実験からプラント建設までの研究開発を行った。
本研究の内容は、当社が製造しているミラクルソル製造ラインから排出される粉末廃ガラスや
発泡廃ガラスのロス部分の更なる活用方法の課題を解決するために、
粉末ガラスを化学合成、熱処理、動力伝達技術等を活用して、
陽イオン等の吸着能を持つ粉末ゼオライトの製造装置・操作技術の開発を行うことであった。
研究の実施体制は、日本建設技術(株)、佐賀大学の共同研究とした。
当社は、粉末ゼオライトの製造プラント建設および技術開発のメイン部分を担当し、
佐賀大学は、当社が試作開発した粉末ゼオライトの性能評価として、
ゼオライトによるアンモニアの吸着・脱着の繰返し試験等を行った。
さらに、佐賀県窯業技術センターや佐賀県工業技術センターからは
ゼオライト化工程の最適化の支援や助言を受けた。
本研究では、小規模なものではあるものの、
日当たり約100kgのA型ゼオライトを生産できる製造プラントを建設することができ、
またその運転操作についても、より効率的な運転操作技術の確立を図ることができた。
今後は、本プラントを用いて他の種類のゼオライトを生産することを目指し、
ゼオライトを応用した商品作りを行い、環境分野、建設分野への市場開拓と進出を果たしたい。
企画開発戦略本部 技術研究所 松尾保成 記
(ゼオライト化前)
(ゼオライト化後)