西林神陰線の工事を終えて |
平成23年8月24日（金）、宮崎県東臼杵農林振興局より三幸建設株式会社様が受注された
「道整備交付金事業（開設）西林・神陰線（3工区）」のキャンティー工事を当社が受注し完工した。
施工場所は日向市東郷町山陰急峻な山岳地における林道開設工事現場であった。
施工区域には保護植物が山側に自生しており、山側斜面掘削での道路拡幅工事が出来ない。
キャンティー工法は山側斜面の切土を必要とせず自然環境を破壊することなく、
張り出しによる道路復員を確保する工法であるため、
今回キャンティー工法が設計採用され工事に至った。
道路拡幅工キャンティー工事の内容は、L=17.0m、張出し幅（枕梁中心よりキャンティ先端）2.25m、
枕梁コンクリート、鉄筋挿入工L=4.5m×9本である。
現地に露頭している岩盤が硬質であったため枕梁コンクリート下部の支持鋼管杭が要らない設計である。
施工順序として、枕梁コンクリート→鉄筋挿入工→キャンティー桁設置→
キャンティースラブ設置→配筋→緊張→スラブコンクリート打設の順序で行なった。
道路法線がカーブしており鉄筋挿入工の位置及び桁の設置は座標にて行い、
施工中も適宜高さチェックを行なった。
キャンティー桁の設置はクレーン車を使用し設置を行い、スラブコンクリートはポンプ車にて打設した。
スラブコンクリートがσ28＝40KN（H）であったため
打設後は散水にて養生管理を行ない工事を完了した。
施工したキャンティー工法は環境への配慮および切土・盛土の困難な箇所の
道路工事として開発された工法であり、今後もキャンティー工法の普及を図りたいと思います。
今回当社へ当工事を発注いただきました三幸建設株式会社様には種々のご高配を賜り、
工事を無事故で完成することが出来ましたことを感謝いたします。
