第9回環境地盤工学シンポジウム |
平成23年10月6日~7日にかけて、京都大学百周年時計台記念館国際交流ホールにて、
「第9回環境地盤工学シンポジウム」が公益社団法人地盤工学会の主催で開催された。
当社からは「軟弱地盤における間伐材を利用した筏基礎と列杭による盛土基礎工法の現場実験」と題して、
平成22年7月16日から平成23年7月15日にかけて実施した「ラフト&パイル工法の現場試験(助成機関:佐賀県地域産業支援センター、唐津市)」
について、企画開発戦略本部 技術研究所 地盤環境研究室の牛原裕司が発表した。
ラフト&パイル工法は、木材(間伐材)を活用して軟弱地盤を補強(沈下・側方流動の抑制)する工法で、
CO2の固定や森林整備にも貢献できることから、環境配慮型の技術として開発している工法である。
また、県産木材を用いることで地産地消や林業の活性化など、地域経済にも貢献しうる工法として期待されている。
さらに、特殊な施工機械を必要とせず、バックホウ程度の重機で施工可能であることも特徴である。
現場試験から、施工機械や工程、歩掛などの施工に関するデータや、圧密沈下・側方流動・引込み沈下など地盤の変形に関するデータ、
さらに、タイロッドや締付材など部材に生じる応力のデータを得ることが出来た。
質疑応答の時間では、施工速度や間伐材の仕入れ方法など、施工に関する質問をいただき、
意見交換が出来たことは大変有意義であったと思う。
今後も、開発業務を通じて社会に貢献できる技術開発に微力を尽くしたい。
企画開発戦略本部 技術研究所 牛原裕司 記
(京都大学百周年時計台記念館国際交流ホール)
ラフト設置
ラフト設置完了