宮裾工業団地法面工事を終えて |
平成23年10月11日(火)、武雄市役所より受注した「委企業第1号新産業エリア開発事業宮裾地区法面工事」が無事完工した。
施工場所は武雄市北方町大字大崎地内にあり、今回武雄市により開発された工業団地造成工事の法面緑化工事である。
主な工事内容は、植生基材吹付工(t=5cm A=9,204m2・t=8cm A=3,313m2)、
モルタル吹付工(t=8cm A=3,844m2)、繊維入りモルタル吹付工(t=8cm A=3,425m2)、
布製型枠工(t=4cm A=1,079m2・t=5cm A=1,824m2)。
今回の施工は、「造成工事に伴う現場での発生木材の再利用として法面の植生基盤材としての利用」が設計されていた。
植生基材吹付工については、発生木材をチップ化し基盤材として利用する
ミラクソル工法の“FWG・ウッドチップ工法(特許工法)”にて施工計画を立案した。
法面の施工前調査の結果、J法面8段法面の上段より3段法面から岩盤が露出していた。
7・8段法面についてはモルタル吹付けで、3・4・5段法面については岩盤緑化での施工協議を行った。
3~5段目の植生基盤材については岩盤緑化であるため、植生基盤材の剥離や植物の水分供給として
“ミラクルボードソイルストップ工法(MBSS工法・特許工法)”と“FWGウッドチップ工法”を併用した緑化工法とし、
モルタル吹付部ついてはビニロン繊維を3.0kg/m3混入させることによりモルタルのクラック発生抑制をした。
施工順序として、法面清掃→ミラクルボード設置→ラス張り→FWG・ウッドチップ吹付けの順序で行なった。
ボードの設置についてはアンカードリルで削孔しアンカーピン(φ9×200mm)2本/枚打設しボードの固定を行なった。
チップ材については造成地内に伐採木を集積し、破砕機によりチップ加工を行なったものを使用した。
施工した“FWG・ウッドチップ工法”と“ミラクルボードストップ工法”
は現場発生木材の再利用と岩盤斜面の緑化として開発された工法であり、今後もミラクルソル工法の普及を図りたいと思う。
今回当工事を発注いただいた武雄市役所様には種々のご高配を賜り、
工事を無事故で完成することが出来たことを深く感謝いたします。
(2011年9月23日)