「第16回ミラクルソル技術講習会
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平成24年8月22日、愛知県名古屋市の名古屋銀行協会5F大ホールにて、平成24年度(第16回)「ミラクルソル工法」技術講習会(主催:ミラクルソル協会、後援:(社)廃棄物資源循環学会)を開催し、国交省・地方自治体などの官庁や、地元の建設コンサルタント、建設業者、ミラクルソル協会会員等、約150名の方々に参加していただいた。ミラクルソル協会理事の鈴木敏幸(共和防災建設株式会社社長)が、ミラクルソルの特長やクラスター構想を交えながら開会挨拶を述べた。
特別講演では、国土交通省 中部地方整備局 企画部 技術開発調整官の岡田昌之氏に、「公共事業はパートナーシップから」の演題で、公共事業の推進において、「出先の国行政機関」・「地方自治体」・「地域の建設業者」・「地域住民」との信頼関係を構築することの重要性について解説した。
続いて、当社の技術戦略本部統括本部長の林重徳(佐賀大学名誉教授)が「温暖化と災害(東日本大震災から何を学ぶか)」について講演した。林本部長は、地震・噴火の根本原因は“温暖化”であることを示し、平安の温暖期と貞観地震・富士山の大噴火などを事例に、防災・減災対策の重要性を説明した。
次に、ミラクルソル協会顧問の荒木宏之(佐賀大学低平地沿岸海域センター教授)が、原理事長の講演資料をもとに「多目的環境材料ミラクルソルの活用技術(環境土木・環境緑化工法)」について講演した。その後、「ミラクルソルによる水質浄化と資源回収」について講演し、ミラクルソルを用いた河川・ダム等の水質浄化や藻場造成技術、さらに機能性を付加したゼオライト化ミラクルソルによる重金属の吸着や、ハイドロタルサイトを併用したリン回収技術について説明した。
最後に、ミラクルソル協会理事の伊藤研治(株式会社伊藤組社長)が閉会の挨拶で、ミラクルソルは非常に有効性が高いため、積極的に活用して欲しいと述べた。
今回で16回目を向かえた「ミラクルソル工法」の技術講習会であるが、ミラクルソルの認知度も徐々に上がっており、これまで継続してきたことの重要性を改めて認識した。今後も、講習会や展示会などの広報活動を通じて技術発信を実施したい。最後に、お忙しい中、特別講演を頂いた岡田氏と杉山氏、会場まで足を運んでいただいた受講者の方々に感謝の意を表したい。
企画開発戦略本部 技術研究所 牛原裕司 記
建通新聞(中部)(2012.8.27)
佐賀建設新聞(2012.8.28)
(原理事長の講演代行)