第14回
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平成24年6月26日(火)日本科学未来館にて第14回日本水大賞の授賞式が行われ日本建設技術株式会社は、「未来開拓賞」を受賞し、主催した日本水大賞委員会の毛利衛委員長より表彰状を頂いた。
2000年から水質浄化材として、海水での活洲・河川・池と実証試験を積み重ねてきた。
今回は「ガラス廃材を再資源化した多目的環境材料ミラクルソル」を用いて施工を実施したダム流入河川・親水公園・食品加工廃水処理・錦鯉養殖用のろ過材として水質浄化を行った実績が未来材料として評価されたものである。
総合情報技術事業本部 情報技術課 内山佳樹 記
審査講評
廃棄ガラス瓶を再利用して、従来のプラスチック接触材に比べて100~1000倍の比表面積(体積当たりの表面積)をもつ優れた接触浄化機能を備えた発泡ガラスの開発に成功し、これを利用した高性能の水質浄化技術が大学との共同で開発されました。これまでに、河川水の水質浄化、親水公園修景池のアオコ対策と透明度の改善、ビオトープの循環水の浄化、食品加工廃水の浄化、水産養殖飼育水の浄化などに使用実績があるほか、ろ過材として12カ国へ輸出されています。今後ますます使用が拡大し、水環境の改善に貢献することを期待します。
古川佐賀県知事による祝辞
雨は、大地を潤し海へと流れ、蒸発して雲となり、再び雨となって降り注ぐ。
「水の恩はおくられぬ」。水は地球を循環し、すべての生きものはその恩恵を受けながら暮らしています。
日本建設技術株式会社の皆さまは、ごみとして自然に負荷をかけていたガラス廃材にミラクルソルとして新たな命を吹き込み、水質浄化という役割を見出されました。水の恵みに感謝し、自然を大切にするすばらしい取り組みだと思います。
佐賀県は、平成16年度のトライアル発注でミラクルソル水質浄化システムを使用し、いち早くその効果を確認しました。
このたびの受賞は、皆さまが尽力された河川水の浄化、公園修景池のアオコ対策・透視度改善、食品加工排水の浄化、水産養殖飼育水の浄化などの実績が評価されたとともに、水の恵みを未来へ引き継ぐ技術の開発と普及が今後ますます期待されることから、未来開拓賞を受賞されたことと思います。
今後も、「材料から工法まで環境負荷を低減する」という熱い思いを胸に、環境保全への貢献とともに、ふるさと佐賀から日本の新しい未来を切り拓いていただくことを期待いたしまして、お祝いの言葉といたします。
新聞・雑誌
読売新聞(2012.6.25)
読売新聞(2012.6.27)
コロンブス(2012.7.1)
河川(日本河川協会)(2012.7.1)
C-net通信(2012.7.25)
読売新聞(2012.8.2)
日刊工業新聞(2012.8.31)
九建日報(2012.8.31)