FWG最終処分場工法
特許:第4067279号
FWG最終処分場工法の概要
FWG最終処分場は水封型埋設処分場であり、難透水性の遮蔽層と保水層を有する積層構造を、掘削した地盤の表面に形成するものである。保水層の水位を場内の水位より高く保つことで、廃棄物から溶出した有害物質を含む水分の周辺地盤への移流を抑制し、環境の保全を図る。また、従来の高分子系等のシート材を用いるのに比べると保水層の破断が起こらず、遮蔽機能の耐久性を高くすることができる。
FWG最終処分場工法の特徴
- 保水層と内部および外部土質遮蔽層を有する積層構造である。
- 保水層の水位を場内水位より高く保つことで、動水勾配を利用した水封機能を有する。
- 状況に応じて、有害物質の吸着機能を有するガラス系ゼオライトを保水層に用いることで、周辺地盤への有害物質の拡散を抑制する。
- 外部土質遮蔽層に粘土質を用いることで、地盤の変動に対して追従して変形するため、積層構造が破壊されることがない。
FWG最終処分場工法 概略図
ガラス系ゼオライトの最終処分場への応用案
最終処分場でのガラス系ゼオライト使用目的(案)
- 震災ガレキ、焼却灰にガラス粉末ゼオライト(FWG-PZe)を混合して、放射性物質を溶脱させない。
- 万が一、放射性物質が浸透水に溶脱した場合、水処理施設のガラス造粒ゼオライト(FWG-GZe)で吸着させる。
- 放射性物質が基盤地下水に流れないように、安全を重ねるため既設遮水シートの上に、土質遮蔽層を設置する。
FWG-PZe
(発泡廃ガラス粉末ゼオライト)
(発泡廃ガラス粉末ゼオライト)
FWG-GZe
(発泡廃ガラス造粒ゼオライト)
(発泡廃ガラス造粒ゼオライト)
案1.震災焼却灰等(8,000~100,000Bq/kg)の最終処分法
『既存土質遮蔽型埋設処分場』と『FWG-GZe、FWG-PZe』の組合せ
案2.震災ガレキ等(8,000Bq/kg以下)の最終処分法
『既存土質遮蔽型埋設処分場』と『FWG-GZe、FWG-PZe』の組合せ