ロックボルト工法
特許:第3470751号
ロックボルト工法の概要
既存のロックボルト工法のインナーグラウト材の注入と同時に、固形状廃棄物(ガラス廃材、空き缶、合成樹脂廃材、廃乾電池等)を投入することにより、固形状廃棄物が骨材として作用し、剪断強度が高い優れた地盤補強機能を発揮することが可能です。また、相対的にグラウト材の使用量を低減しつつ廃棄物処理手段としても有効となります。
ロックボルト工法の特徴
- 固形状廃棄物が骨材として作用するため剪断強度が高くなる。
- ロックボルト材は、固形状廃棄物、インナーグラウト材、シース材およびアウターグラウト材を介して地山に強固に固定されるため、地盤補強機能がさらに向上する。
- 固形状廃棄物を投入することで、相対的にグラウト材の使用量が低減する。
- 固形状廃棄物はシース材内においてグラウト材の固化によって固定されるので、固形状廃棄物からの溶出物質などが地山に拡散するようなことがなく、環境汚染を引き起こすおそれがない。
- 固形状廃棄物は、産業活動あるいは家庭生活などにおいて多量に発生するものであるので、廃棄物処理手段としても効果的である。
ロックボルト工法 概略図

ロックボルト工法によって補強された傾斜地の縦断面図

ガラス廃材や空き缶を利用したロックボルト工法を示す縦断面図
10,31,31a,31b,31c,31d,:地山 |
11:掘削孔 |
12:シース材 |
13:固形状廃棄物 |
14:インナーグラウト材 |
15:アウターグラウト材 |
16:ロックボルト定着部材 |
16a:ロックボルト材の頭部 |
16b:ロックボルト材の下端部 |
17:コンクリート構造体 |
18:貫通孔 |
19:止水材 |
20:ナット |
21:ロックボルト固定部材 |
23:補強前の想定崩落線 |
24:補強後の想定崩落線 |
25:疑似擁壁 |
26:ガラス瓶 |
27:スライドシース付支圧板 |
30:空き缶

ロックボルト工法によって補強された傾斜地全体の縦断面図